日本語環境で素のFlex SDKとFlashDevelopを動かすパッチ

たったいま、日本のFlashプログラマにとって重要なパッチが、FlashDevelopのソースリポジトリにコミットされました。FlashDevelopと素のFlex SDKが日本語環境でうまく協調できるようにしたものです。
これまで何がうまく動かなかったかについて、詳しくはこちら。
http://d.hatena.ne.jp/tanakahisateru/20080719/1216414614
http://d.hatena.ne.jp/tanakahisateru/20080807/1218076375
これで、jarの改造やjvm.configの書き換えを知らないユーザでも、「なんだよ動かねーよ、使えん」と投げ出したりしなくて済むようになります。

元ソースの何をどう変えたのかというと、Flexコンパイル/デバッグのとき、FlashDevelopが(厳密には、コンパイル時はFlashDevelopからコールされたFDBuild.exeが)、Flex SDKコンパイラexeを実行していた部分で、Javaを実行するように変更しました。そして、JVMのパラメータとして、fdb.jarとかfcsh.jarとかを食わせ、そのときいっしょに -Duser.language=en を添えるようにしています。これで、デフォルトのjvm.configは無視され、FlashDevelopからFlex SDKのツールを使うときは、かならず、応答が英語になってくれます。FlashDevelop側には、英語の応答メッセージを解釈する正規表現しかなくても大丈夫。

exeをjava+jarに置き換えたことで、たしかに完全互換はなくなったけど、Flexコンパイラの実装がJava以外のものになるとは考えにくいし、むしろ、今後は日本語以外への国際化メッセージ対応がある可能性のほうが高いわけで…。むしろ、今のうちにこう対処したほうが、国際的にも長生きになるんじゃないかな。

二人いるメイン開発者の一人に、

You did a great job with these modifications!
Very smart from you.

と言ってもらいました。イェイ!