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うまれかわるMVC 〜PHPカンファレンス関西2014にむけて

PHPカンファレンス関西2014リレーブログ11人目です。イレブンです。イレブンといえばワールドカップ観戦で忙しいこの時期ですが、みなさんPHPカンファレンスへの心の準備はいかがですか。サッカー疲れでバテないように、テンション上げていきましょう。

先週は、@tbsmcd さんの『機関区 : カンファレンスで起きる何か』で終わっていました。うまれかわったPHPerのエピソード、涙腺がゆるみますね。今年は、もっと多くのビギナーが最後まで楽しめるように、という構成を意識してみました。まだ勉強会慣れしていない人も、いい意味でショックを受けてもらい、うまれかわり感を持って帰ってもらえたらと思います。

さてタイトルの MVCMVC といえばもちろん Microsoft Visual C++ ですよね。ちがいますね。ごめんなさい。いまどきの PHPer にとっては MVC = Mac, Vagrant, Composer ですね。

Mac:

一時期「勉強会のMac率は異常」みたいな言われようしましたが、もういいかげん馴染んできました。勉強会でMacなのはもう当たり前という空気ができています。Macのメリットってなんだろうと考えると、だいたいこんなところでしょうか。

  • アルミ削り出し筐体が硬い = 持ち運んでも安心
  • 他のOSより修飾キーがひとつ多い
  • キーボードが光る
  • Windowsをインストールできる

...そこじゃないでしょというツッコミが聞こえてきたので追記。

  • いきなり bash が起動
  • はじめから ssh 入り
  • はじめから UTF-8
  • サーバと同じコマンドで操作できる
  • PHPRubyで「Windows特有」の影響を受けなくて済む
  • 電源/外部モニタのコネクタが同じ人が多い
  • 使っている人が多くてノウハウが豊富

というわけで、人と同じのが嫌だというオシャレさんは、Mac以外を選ぶといいですね。あれ? 数年前ってたしかこれ逆でしたよね。よくよく考えると、Macのメリットは単に「サーバと共通だから」「開発者間で共通だから」なんですよね。本質的には、Windowsと立場が逆になっただけで、コミュニケーションというか、インターフェースの問題なだけな気がしています、個人的には。

Vagrant:

Vagrantは、歴史は短いのに、あっという間にWeb開発者の共通語になりました。もっとも有名な、OS仮想化のフロントエンドですね。仮想OSだと、別の人のマシンに自分の持っているものと同じ環境設定を再現できる。もう時代は、開発用共用サーバーにFTPじゃないんです。php.ini がちょっとだけ違うせいで半日トラブルを追いかけていたのが無駄、なんてことはなくなりました。

OSを仮想化してしまえば、NginxだろうとPHP-FPMだろうとNode.jsだろうと未知のRubyGemsだろうと、なんだって入れられます。前の環境に戻せなくなるのが怖くて新しい技術を試せない、なんてことはありませんね。

仮に上のMがMacではなくMicrosoftの人だったとしても、開発ターゲットはみんな同じ仮想OSに揃えられるんです。それも、同じやりかた、vagrant コマンドという共通語で。

Composer:

最近のPHPの世界観にもっとも影響を与えたのがこれです。依存ライブラリのインストール自動化。Composerのおかげで、各クラウドベンダーは、PHPのPaaSを同じルールで提供できるようになりました。もちろんPaaSでなくても、ライブラリのバージョン管理が非常に楽になりました。

楽になりました、というと、「あれ? 昔そんなに苦労していた気がしないけどなぁ」と思うかもしれなませんが、そういうことじゃないんですよ。

昔はzipを解凍するだけオールインワン、あっても追加ライブラリ2〜3個、それでいけるのがPHPの強みでした。が、本当は、世界中の開発者の力を少しづつ集めると巨大企業を凌ぐ信頼性を得られるのが、オープンソースの意義ですよね。オールインワンに依存すると、あらゆる課題を1つのプロジェクトに握られる。1プロジェクトの力はさほど大きくありません。

つまり、楽になった結果として、かつて使われていたよりもはるかに多くの外部ライブラリを使うようになり、以前より設計が多クラス化してくるようになったことがポイントです。ずばり、Composerがなかったら、Symfonyコンポーネントがこれほど受け入れられることもなかったでしょうし、ましてや、名前空間の意義も...。もしいまだに、自分のコードがシステムインストールのPEARと競合して泣いていたなんて考えたら、ぞっとしますね。

あ、そういえば、PHPカンファレンス関西2014の基調講演は、「全てを結ぶ力」だそうです。MVC = (Mac,Vagrant,Composer) は、技術そのものではなく、エンジニアを結ぶ力であることが面白いところでしたね。さてじゃあ「全て」とは何なのか ... 気になりますね。

ご参加お待ちしております。

まじめにやってください

(読者の声: あの、そういう話が聞きたくてこのページ開いたんじゃないんですけど...)

えっ? あ、MVC? モデル・ビュー・コントローラ?

---- あれは ... 夜空の星になりました。えぇ

だいたい、なんで MVC すぐ死んでしまうんでしょうね。これからはMOVEだとか、MVVMだとか、新しいこと言うために毎回やられ役です。生き返ったとは聞いた覚えがないのに、またすぐ死んだって言われちゃう。もうね、いいかげん生きてるとか死んでるとか、そういう次元から解き放ってあげませんか。

MVCは人間とそのメンタルモデルに関するものであり、オブザーバパターンに関するものではない。

DCIアーキテクチャ - Trygve Reenskaug and James O. Coplien - Digital Romanticism

ほら、物理的にどういう形をしているか、とは違う次元の概念って、言い出しっぺの人が言ってるじゃないですか。

モデルの変化がビューに通知されようがされまいが、ナントカControllerに明らかにビジネスロジックを書いていようが、いや、もういっそソースコードを見なくても、画面を持つあらゆるアプリケーションには、

  • アプリケーションの本質を構成する部分
  • 人間に見せるために作られている部分
  • コンピューターシステムにそれらを乗せるがためにどうしても必要なコード

この3つがあるでしょって話ですよ。それらがコード中のどこにどう配置されてようが、存在しないなんてことはありえない。

神話や宗教では、そういうのは、人間や動物の仲間ではなくて、精霊とか神とか言われますね。だからお空のお星様でいいんです。どれだけ人間界が汚れようとも、天界かどっかで永遠に生きてる、現世では実体のない存在。人の無意識にあって正義感の拠り所になっている。MVCはいつも人々の心の中に、それでいいじゃないか、と。

MVC、ぼくたちはきみのことを忘れない、永遠に...

フレームワークごとに、いろいろな形で3つのフォルダに入れられて、いつもどこかでdisられていたね、今となってはなつかしい思い出だよ...

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はいっ、濃い人はこんな感じでテンション上げていきますよ〜。

いよいよ本番は今週末、次は @shin1x1 さん、Shin x blog です。お楽しみに。