Cyanインタビューはようするに

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で、
Cyanを設計した高校生、5カ月で5つの言語を習得 − @IT自分戦略研究所
から引用されている、

私からアドバイスするなら、地面に足を着ける感覚をさらに磨いてはどうでしょう。プログラミング言語は、それ自体すごく面白いけど、マシン上で動いて初めて言語として機能します。コンピュータが動く構造については多分まだ勉強してないのかもしれないけど、人間が理解しやすく書きやすいプログラムで設計することは機械にとっては重荷。要するに2つの攻め方があって、いまのコンピュータを生かすためにはどういうプログラミング言語が必要かと、コンピュータをどうすれば人間に分かりやすい言語で実行できるか。いずれにせよ、コンピュータの奥底であるアーキテクチャを理解する必要があります。

についてなんですが、つまり、

で言ってることを精神的に述べたということじゃないかと思ったり。

ところで、妙に

優等生的な答えなんだけど、Webなんてわざわざ勉強しない方がいいよ。上層レベルのプログラミングは軽く、奥底がない。マッシュアップのように、うわべのところで混ぜたり並べ替えたりするのはまさにそう。何か地面に足を着けてる感じがしないから、私はどうも面白くない。

の部分に批判が集まってるみたいだけど、これっていつぞや、Googleの社員自身が「僕はGoogleのサービスになんて興味がないよ」と言ってて、なにを言ってるんだと思ったら、実はGoogleの巨大クラスタシステム開発してたというエピソードと同じような話じゃないかと思うんだけどなぁ。
もしWebアプリケーションを学んで、ちらっとゴールが見えたとき、たぶん林君の目にはすごく俗人的(やれ生産性やらユーザビリティやらなんやら)で、ばくち要素(偶然時代の隙間にヒットしないと成功しないから)の多い不安定な世界で、探求しがいのないものに見えると思うよ。って言いたかったんでしょうよ。ようするに、MVCマッシュアップかクラウドか、何にしても、個人単位では浅く、社会的に超巨大。

ああ長い、ええと、ようするに、PHPやFlashやマッシュアップは、林君の作家性とはなんの関係もないよという意味。

何の関係もないといえば、Yet Another Diaryの方いわくのCyan批判
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も、意味論やら型やら安全性やら、Cyanとは何の関係もない話だと思います。マクロは危ないとか、evalは対象言語側から切り離された場にあるべきとかは、Cyanに言わせれば「だってそれがこの『作品』の目的なんだもん」ってことじゃないかな。

ライト兄弟の飛行機を指して「大量輸送に向いていない」と批判するのはかっこわるい。いくら墜落したって、飛行機にはロマンがあった。

というわけで、旅客機になるときに安全性を問えばいいんじゃないかな? どんなに不恰好な機体でも、まずは「飛ぶ」という画期的な変化が面白ければいいと思う。人が乗るなんて、何年も先だしね。

私もたぶん、業務で使おうなんて人がいたら、全力で制止するよ。