FlashDevelop 3 beta8 先取りレビュー

このエントリ執筆段階ではリリース済みなのはベータ7までですが、リリースされてからだいぶ経っているので、ベータ8のソースを見てみて、ベータ7以降の変化を見てみました。

http://www.flashdevelop.org/community/viewtopic.php?t=23
からたどり、
osflash [Open Source Flash]にホストされている
http://svn1.cvsdude.com/osflash/flashdevelop/Trunk/FD3/
Subversionでチェックアウト。

どうも、ベータ8ではソースコードの配置ががらっと変わっていて、かなり大きなリファクタリングが進んでいたようです。そんな中、いろいろ特徴的な変更を見つけました。

Windows VistaUACに対応します。権限昇格が必要なくなりました。これはでかい。Flash CS3をサクサク使えるパワフルなPCを買おうと思ったら、もうVista以外に選択肢がないので、Vistaで素直に動くのはありがたい。

FlashDevelop 3 beta8 からは、内部構成上、FDBサポートがFlex SDKの管理と分離されます。分離したFDBでは、デバッグプレイヤーの実行可能ファイルをFlex SDKと独立して管理できるようになります。デフォルトではとりあえずProgram FilesのFlash CS3が入っていそうなフォルダを指しているだけなので、明示的にデバッグプレイヤーを指定しないといけません。

FDBがハングアップした(コンソール応答が解釈できず永遠に待ち状態に陥った)とき、強制的にFDBプロセスを中断することができるようになります。メニューにDebug > kill Fdb Processが増えています。

かなり国際化の準備が進んでいます。PluginCore/PluginCore/Resourcesには、en_US.resXというファイルがありました。メニュー等の設定ファイルにある表示名は、このファイルの文字列リソースエントリ名を参照しています。またロケールごとにどのリソースをロードするかを切り替えるルーチンもありました。

ビルド方法:
Visual C# 2008 Express Edition(無料/要登録)でビルド可能。
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/Express/

インストーラの作成にはNSISを使用。
http://nsis.sourceforge.net/Main_Page

ソースコードの一部
External/Plugins/ASCompletion/Completion/ASDocumentation.cs
に、ヨーロッパのどこかの国のネイティブ文字が含まれていて、日本語やUTF-8ではそのままコンパイルできない。" …"が、コードページwindows-1250から1258、というか一般的に言うと、iso-8859-1から9のいずれかで書かれている。エンコーディングをiso-8859-1からUTF-8にコンバートすること。

FlashDevelop\Installer\Installer.nsi
のMUI_PAGE_LICENSEマクロの引数がプロジェクト外のLicense.txtを参照しているので、
http://svn1.cvsdude.com/osflash/flashdevelop/License.txt
を拾ってきて、そのファイルを参照するように変更する。